音声認識研究は停滞してるのか
東工大の古井先生が先日のSLPで音声認識研究はここ6年停滞しているという旨の発言をしてらっしゃったようであるし,先日のASRUでも20年進歩してないという話だった
私の見解では,確かに,音声認識だけに話を絞ればそうかもしれないが,機械学習やパターン認識関係など分野全体を見渡せば,むしろかなり進歩していると思っている
私も,ちょっと前までは全然進歩ねえなと思っていたのだが,最近真剣に色々考えている内に考えが変わってきた
認識率は確かにあまり上がっていないのかもしれないが,その他の所で進歩してんじゃねえかと
古井先生の予稿に,最近は音声認識を機械学習の練習問題の様に捉えていて良くないということが書いてあったが,私はむしろどんどんと,音声認識を機械学習の一問題として定式化していくことが大事だと思う
そうやって定式化をしたうえで,これまでの研究で培った音声特有の知識を盛り込んでいく,これが正解に進む道かなーと考えていたりするわけです